主な対象疾患
咳、痰、息が苦しい、胸が痛いなどの症状がある方は呼吸器内科を受診して下さい。当科では、肺炎、肺癌、肺気腫、気管支喘息、間質性肺炎、非結核性抗酸菌症、胸膜炎、気胸、睡眠時無呼吸症、など、気管支、肺の疾患全般にわたる診療を行っています。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療は医師と二人三脚
治療の流れ
治療の基本です
01 禁煙[禁煙外来・禁煙教室]
息切れをやわらげ、運動能力を高める
02 薬物療法
体重減少を防ぐ
03 栄養管理
重病になったら…
酸素療法
イザというときの為に
外科療法[手術]
COPD(慢性閉塞性肺疾患)になったら使うお薬
はたらきによって大きく4つに分けられます
COPDの治療に使うおくすりは、はたらきによって大きく4つのグループに分けることができます。呼吸器をつかって口から吸入するタイプのおくすりが多いですが、飲み薬や貼り薬もあります。またその作用もさまざまです。
お薬は、からだの中でこのような働きをします。
ステロイド薬 | 炎症をおさえるおくすり 全身性の副作用があるおくすりですので、吸入薬として使うのが原則です。 |
去痰薬 | たんを出しやすくしたり、たんをやわらかくするおくすり |
気管支拡張薬 | 気管支をひろげるおくすり 息切れの強い患者さんの場合、とくに長時間作用が持続する吸入薬が勧められます。 |
抗菌薬 | 細菌感染による症状の悪化をくいとめるおくすり |
薬物療法のキホン、気管支拡張薬について
体を動かしたときに息切れのあるCOPDでは、気管支を広げる作用のあるおくすりを吸入する治療が基本となります。
気管支拡張薬はCOPDのすべての症状における第一選択薬です。
気管支拡張薬は、気管支を広げ、空気の通りをよくするので、息切れの症状を改善できます。 息切れの症状が強いときには、体を動かしたり運動をする前に使うと効果的です。 いつも息切れがあるときには、長時間にわたり効果が持続する吸入薬が勧められます。
吸入療法はCOPDの治療に適しています。
COPDの治療には吸入薬が使用されます。おくすりを吸入することで、飲み薬と比べて少ない分量で気管支に高濃度でゆきわたり、効果も早く現れます。また、全身的な副作用も飲み薬より軽減できます。
眠っている間に呼吸が止まる! 睡眠時無呼吸症候群
こんな症状はありませんか?
日中の眠気
起床時の頭痛
大きないびき
熟睡感がない
睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、気管の閉塞などの原因で、睡眠中に何回も呼吸が止まる病気です。いびきや起床時の頭痛、日中の眠気や倦怠感などの症状があります。また、高血圧や脳卒中などの循環器疾患や、糖尿病などの合併症を引き起こす可能性もあります。そのうえ、日中の眠気のために、交通事故や産業事故などを引き起こす可能性があります。ですから、患者さんに合わせた、適切な検査と治療が必要です。
睡眠ポリグラフィー検査とは?
睡眠時無呼吸症候群の原因や重症度を調べたり、治療方法などを決定するためには十分な検査が必要です。睡眠ポリグラフィー検査は、睡眠の状態を全体的に調べる検査です。入院して頂いて、脳波や心電図、胸部の動き、血中の酸素量などの検査端子を体に取り付けて一晩寝て頂きます。痛みは全くありません。 当院では、外来で問診や簡単な検査をし、睡眠時無呼吸症候群の疑われる方には、日程をご相談し入院して当検査を受けて頂きます。
治療法は?
適切な治療を行うと日中の眠気や倦怠感などの症状がなくなるだけでなく、合併症を予防したり、改善することができます。軽症の方は、減量や飲酒を控えるなど生活習慣の改善により症状が軽減したり、無くなることもあります。中症~重症の方は、CPAP療法が第一選択です。
CPAP(シーバップ)療法
鼻マスクから気道に空気を送り込み、気道で閉塞を防いで無呼吸を無くす治療院です。 CPAP治療を受けて頂く場合は、睡眠ポリグラフィー検査後さらに1~2日の入院が必要となります。また、当検査後いったん退院し、後日CPAP治療を導入することも可能です。